Emmausブログ

人は見ね/人こそ知らね/ありなしの/われは匂ひぞ/風のもて来し

信仰

聴くことと述べること

ある事柄が話し手の歴史や経験であったとしても、聴くことは結局聴き手の自らを語ることでもあるのだ。「何が聴けたか?それが何なのか?」。様々な発話情報のタグやメタの述定の関わりを読み解きながら、生き生きとした発話者の空間に聴取者も招かれてそこ…

祈りについて・シーニュを越える

水が「み・ず」という響きと同じくらい水が好かった。 海が「う・み」という響きと同じくらい海そのものが好かった。年を経たある日。 I・N・O・R・I にであった。 ずっとまえからボクの中にあったのかも知れない。 だがそれは、 I・N・O・R・Iが 事(こと・w…

光の明かり

光の明かり。あなたの明かりがわたしを照らし、わたしの明かりがあなたを照らす。光の明かりがみんなをあなたをわたしを照らし出す。言葉がみんなをあなたをわたしを照らし出す。みんなの声が。あなたの声が。わたしの声が。光の言葉になってゆく。 茶を利す…

立て直す

主に身を寄せて。「主は恵み深く苦しみの日には砦となり主に身を寄せる者を御心に留められる」ナホム書1:7悲しみの時には私に近づきなさい。天の慰めをさまたげるのは、あなたが祈りにより頼みにくるのがあまりに遅いことだ。私に向かうより先に、あなたは他…

音のないパロール

ご復活おめでとうございます。 金曜日から昨夜の復活徹夜祭を経た(写真→)。そして今日復活の主日の日に洗礼式にも参列したが、やはり自分のことのように嬉しい。三年ほど前のおのれの洗礼を重ねた。刻みつけた音のない言葉。 見よ、わたしはあなたをわたし…

聖金曜日

主の受難 高円寺教会でこの夜は主の受難の祭儀に与った。 晴佐久神父様のまっすぐな福音よかったぁ。「洗礼はあなたを救う」と神父様は熱心に宣べ続けられているが、高円寺教会はこんどの復活祭の授洗者90人を越えるらしい。代父代母あわせただけでものすご…

聖木曜日

今日は聖週間、聖なる過越の聖木曜日。主の晩餐の夕べ。「この上なく(最後まで)愛し抜かれた」主は、わたしたちの足を洗われる。 JOH13:06 シモン・ペトロのところに来ると、ペトロは、「主よ、あなたがわたしの足を洗ってくださるのですか」と言った。 JO…

降りこと昇ること

降りてゆく。さらにもっと降りていく。風の通うような上昇や下降ではない。自分を低くするという比喩ではない低さ。人となって降りられまた一粒の麦が地に落ちる。落ちることよりさらに低さにある思いさえない低さ。というよりも・・・おのれを離れ脱してお…

枝の主日

きょうの受難の主日から聖週間のはじまりです。 ミサに与りました。この受難の主日の受難の朗読は会衆一同も参加することになります。今年はマルコ14:1-15:47でした。いつもながら「十字架につけろ」という箇所が辛い。グサグサ胸を突かれる。過ぎ越しのはじ…

キリスト教信仰講座案内

http://homepage3.nifty.com/riverine/petero/info/riesenhuber.htm私のHPの4月からの2006年度、リーゼンフーバー神父講座案内です。理解講座本年度は「信仰内容」に重点がおかれています。年度途中参加・部分参加も可能ですので是非一度お越し下さい。

心を回(かえ)す

四旬節に入った。昼間所属の教会でのミサに与り灰をいただいた。雨にもかかわらず参会者でぎっしりの聖堂。山本神父様の司式だった。ずいぶんお元気になられました。自らの「怠り」を憚ることなくみんなの前でお話しになられた。「つい話てしまいました」と…

貫かれた記憶

知られるということ 前日の聖書朗読 マルコ福音書 1:40-45 MAR01:40 さて、らい病を患っている人が、イエスのところに来てひざまずいて願い、「御心ならば、わたしを清くすることがおできになります」と言った。 MAR01:41 イエスが深く憐れんで、手を差し伸…

「手の変幻」

karposさんがここのところミッシェル・ド・セルトー「信じるという脆さ」1祈りのうちにある人<所作の木>を続けられている。祈る木 ① - karpos’s blog。所作を含む祈りの身体性と祈りの全体性あたりに関心があったので興味深く読んでいる。 「手」にまつわ…

祈りに

隠される 神は世の知恵を愚かなものにされた。何故に。この世においてあるいは人において。賢い者の知恵を滅びとされ、また聡くもことに通じた分別をも空しくも隠れるものとなさるのだろうか。主は。いと高き方である主はたしかに云われたのだ。近さと敬いに…

光を知る

四つ目の火が点った。待降節主日の今日。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む(overshadow)」(ルカ1:35) 神は「光あれ」*1と仰せになって第一日の日に光を創造された。だのにまた四日目に二つの大きな光る物と星なんかをお造りになっただな…

待ち望む

今日の主日をむかえてローソクに灯りが三つともった。「あなたがたの中には、あなたがたの知らない方がおられる。ヨハネ 1:26」今でこそ聖書を開くことがあたりまえ。だが何と昔は・・・ カトリック教会では、一般に聖書をあまり読まない傾向がありました。…

イスラエルとは

karposさんよりトラックバック(信頼 - 新生★KARPOS)。 merci!!アブラムが旅立った。何処に? 神と信頼としての一致。 この一致は聖なる結び目(covenant)以外に何を考えることができるだろうか。そうしてkarposさんが云うように、パウロがモーゼを巡らす。 モ…

旅立ち

ここからそこに行くのだろうか。 それともそこを去ってここに来たのか。 いきなさい あなたのために アブラム 主はいわれる あなたの父の家から あなたの親族から あなたの地から 私があなたに示す地にむけて。 (創世記12章ヘブライ語原文語順直訳*1) あな…

unless・・・

来週からもう待降節。早いな。 ここのところ時間つくっては良い感じでエゼキエル書を横断している。やはり冒頭のケバルの河畔での幻(visions of God)とでも云うのか、神の遍在性を如実に現わすこの情景に想像はさらに掻き立てられる。で圧倒されたエゼキエル…

言葉の果たし方

言葉には、それ自身によってもの事を比べたり確かめ、明らかにするということがあって、 また、それとは違って言葉自身が見分けられることもなく、ただ厳しく示されるということもある。 またさらに、言葉の伝え方や述べ方のかたちということがある。 お硬く…

女性司祭

http://d.hatena.ne.jp/eirene/20051017#p1のエントリーから女性司祭 - はるるの勝手に独り言が展開されています。 父を有限な被造物の性において捉えたことで起こる問題。暫し熟考。有意義です。

「スピリチュアル」の有効性

実は「スピリチュアル」ということと「オウム真理教以降の日本における宗教」を、この二つのことを軸にこの国(日本)のベーシックな宗教問題としてキリスト者自身の発言が少ないことが気になってはいた。 やはり、あのオウム真理教問題はこの国の宗教の根の…

わたし・時間

かつてのワタシ これからの私 今のわたし 先ずは主が渉られた それを今のわたしが返すのだ 永遠はあなたのものだから 主は今のわたしが語ることを知らないはずはない 時間の内に起こることを与えたあなたは なほわたしたちの今・現在(時間性)において見ら…

ワタシを見ている私 ワタシとして見られている私 この二重な「わたし」をアウグスティヌスは「魂」と云った

 隣人とは

例えば ボクらにとって隣人とは何かと問うてみる 気をつけるがいいこの現実は余りにもしたたかだ たとい言葉の由来やボクらの歴史に張り付いた言語とて その時こそ言葉の意味も文脈原理も剥奪されて 言語表現を抽出することの動機や理由も退かれて 世界がま…

ロジェの葬儀

mj_thereseさんはロジェの葬儀のウェブ中継を見ながらこう述べている。http://d.hatena.ne.jp/mj_therese/20050825 葬儀が人の心を悲しみだけで覆い尽くすのではなく感動を呼ぶのは、「どうぞよい旅を。またあう日までごきげんよう。まだここにいる私達の為…

 ブラザー・ロジェ

テゼ・コミュニティの情報によると、事件は2005/8/16のテゼの夜の祈りの最中におきたそうだ。葬儀は23日午後2時からテゼで執り行われる。お祈りください。 http://www.taize.fr/ja_article2462.html

 ブラザー・ロジェ

ブラザー・ロジェ - はるるの勝手に独り言 悲報です。 テゼ*1の創始者のブラザー・ロジェが16日に亡くなりました。フランスのブルゴーニュでナイフで刺殺されました。ルーマニアの女性が拘留された模様です。ショックです。 BBC NEWS | Europe | Christian l…

道を引き返せ

ホレブに向かったエリヤ エリヤの行ったすべての事、預言者を剣で皆殺したことはアハブによってイゼベルに告げられた。エリヤは恐れ、逃げて荒れ野に入った。そうして、自らの命が絶えるのを願った。「主よ、もう十分です。わたしの命を取ってください。」と…

命の霊

わたしたちは霊によって新たにされる わたしたち ファリサイ派の人々が、神の国はいつ来るのかと尋ねたので、イエスは答えて言われた。「神の国は、眼に立つように来るものではない。『ここにある』『あそこにある』と言えるものでもない。神の国は実に、あ…