Emmausブログ

人は見ね/人こそ知らね/ありなしの/われは匂ひぞ/風のもて来し

2007冬

武蔵野の冬土溶けたり轍道 枯れ野原あえて踏ゆく大股で初夢で特選したるも句を忘る豆腐屋も湯気に曇りて初仕事霜柱足音迫るは犬二匹 師走とて期すれば吉日ジョグ再開影落とす我が身を写すや年納め まあまあ。いろんな句が混ざりました。う〜ん、いやはや・・…

2006句納め

ジョグ師走時の半歩が先をゆく気配りの師走時こそありがたしうち通る寒柝夜長に子らの声 世の中はなんの糸瓜(へちま)と思へども風呂で擦る身に暮れるこの年 深い意味それはないよと云ふ言葉迫る年の瀬一人深酒 ちと侘びしく&しみったれていますよ。でもま…

2006冬・迫る

冬闇に始発電車に明かり点く 足止める大空伸びゆく冬木あり 蕪まるく透る月いで足は急く シャルドネの呑みたき頃にぞ冬木立ち

2006冬・落ち葉

一どきに落ちるはずなき木の葉かなサクッサララ音が絡まる枯れ葉道駅毎に枯れ葉眺めのラッシュ時

2006冬・子供たち

登校の二つの傘に冬降りる・・・っていうか冬来る雨傘回し子ら走る雨降るも吐く息白く子ら嗤う・・・っていうか雨降るも白息白歯の子が嗤う・・・だね。子供は元気だ。何でもなく元気で何でもないことにもただ可笑しいらしい。いつの時代もね。。。こないだ…

2006秋-4

セーターを手元に持つも夜のミササフランや街で見かけた有名人隙間なき熟れし葡萄の組み格子

2006秋-3

風鈴の下りて軒には唐辛子友来たり無言の内に柚味噌焼くミサ終えて月下の街に足早む

2006秋-2

木の実らも時の面に弾けをり黒き土雨後に新芽の彼岸花長夜にも眠れず膝に光り射す

2006秋

雨上がり秋空駆けゆくモノレールやふやくに長雨上がりて彼岸花

朝の雨熱りを冷ます蝶が居る ジョグ数寄が荒梅雨の面を走り行く 琺瑯の白さに流れる金魚たち 汁作り雨に急くなり茗荷採る 青時雨暫く覆うこの土地に 梅雨荒れの二番電車が今立ちぬ 喜雨に撓る枝樹未だ眠るなり 短夜の眠れぬ膝に光射す 雨はしんみり落ち着く…

このへんのこと5

舞ひ翔ぶやしとどの露より蝶が立つ 水盤や赤絵の色がましぬれる いや白しは短夜の露の匂かな 六月の雫におのれを映しゆく 人無くも有を知りたる露台かな 明け朝に既に滴り釣荵 すがしくも単衣の老女と会釈する 地下鉄に身すがら老婆が単衣物

おさかなになる日

夜遅きプールの底の水やさし 六月夜飛び魚らが我を解く 水負うたスイマーの息弾む夜 微笑する夜のプールの魚たち仕事帰りの途中に偶に思い出したようにどこかのプールでさかなになる。ふと思い出したようでなければならないさりげなく。ゆっくり長く。さらに…

夏1

若竹がその身を越ゆる蒼さかな 紫陽花の蕾の上なる鳥の空 衣替えすれば涼しき朝の径

光の明かり

光の明かり。あなたの明かりがわたしを照らし、わたしの明かりがあなたを照らす。光の明かりがみんなをあなたをわたしを照らし出す。言葉がみんなをあなたをわたしを照らし出す。みんなの声が。あなたの声が。わたしの声が。光の言葉になってゆく。 茶を利す…

このへんのこと2

叙情を敢えて歌うなと云ったのは確か中野重治だった。秋ならばこそ月を見てふとそう思う。その秋も一雨毎にというが・・・まだ桜の葉さえ色づいてない。東京で一二番に植木や苗作りの多いところがここ国分寺だ。旧鎌倉街道*1あたりに行くと武蔵野*2の面影が…

恋ヶ窪小景

ブロッコリー畑は光り燦々と もうずいぶん大きくなっていますね 朝ミサの帰りパチリ!

秋暑

草 秋暑き風の谷間に墨を擦る 風というよりも台風であり嵐だった もう一週間前のことだったろうか そんなふうに凪いだ夕方に静まり返った今にこそ風の勢いとなびく草そのものをよりリアルに思えても来るもの不思議なもんだ ベツバナ(別の話)だが いつもヘ…

夏季

時ならず哉淡黄色の沙羅双樹 つらら

ハイイロチョッキリ

枝切りのハイイロチョッキリ夏となる ハイイロチョッキリ?これご存じかな? まあこれがスゴイ。 クヌギやコナラにハイイロチョッキリが産卵後切り落として、ドングリ付き枝でどんどん伐り落としていく。これがこのへん(玉川上水)の夏の風物詩。これがくれ…

CGI読書

シージーアイ飛んでランダム初夏読書 ボクのもう一つのブログのNews Handler[WEBLOG SYSTEM]に載っけましたが、おもしろいからこちらのはてなにも。松岡正剛の千夜千冊のcgiプログラムで夏を楽しまれよ!

芋の葉に夜を集めた玉雫 朝人の道を譲りて雨轍

好い雨

草苅の林の跡に雨礫 跋渉し忍草涯に雨走る 花蔀梅雨空にこそ広げたりやっと梅雨らしくなったね。いいね。しんみり落ち着くね。