emmaus.hatenablog.jp

“だれ一人自分のためにだけ生きている人はいない”

思う

100年目の風景

▪️ハルさんのこと この世の支配者は「時」であって、(きみが)王であれ奴隷であれ、時がきみの命を吹き消すとき、あらゆる苦しみと喜びは夢のように、あるいは水のように消えてゆく。だから、王であれ奴隷であれ、良い思い出を遺す人こそ幸福なのだ。-フェ…

あることの讃歌-火は石の中に眠っている-

汝<Thou>に出会う わたしたちが道を歩いていて、向こうからこちらに歩いて来たひとりの人に出会うとき、わたしたちが知っているのはわたしたちの歩いて来た道のりだけであって、相手の歩いて来た道のりではない。ただわたしたちがその相手と出会うときにだけ、彼の</thou>…

ある春の朝

親許を出たのが二十歳の時。もうこれからは家も生まれも育ちもない、自分が自分の力でやる。その気持ちでワクワクした。恐いものはなかった。太陽が眩しかった。 だが、あの眩しさは太陽の光ではなく、親の眩しさだったのだと50年経って分かった。 今あらた…

森が明るくなってきみのメールが届いた

山里を走った。森が明るくなった。木の葉が昨夜の風で落ちたからだ。ところで近ごろ、メールが新鮮で面白い。この広大な世界において。この木の葉の落ちる此処から遠くまた遠い海のその果てに確実にきみがいる。そのきみというあなたに。この山里からこのぼ…

二つのエピグラフ

軽やかな鈴の音が聞こえる。あの向こうの電話機からなのだろう。夜も更けているがパチパチと焚き火が燃えさかり語り合う声が小さく響いている。しばしの静寂をぬってこちらに人影が現れた。受話器をとって「はい、はい」とだけ受け答えて机に何かをぴたりと…

与えられたもの

開け放った店の扉から遠くの街のざわめきを風が路地裏の澱んだ匂いともに運んでくる。日の落ちるのが早くなった。天井の暗がりが空にもつながるのか小さな店に似合いの裸電球がゆるやかに照らしている。長めの厚いカウンターは糠で磨きあげられているのだろ…

もの言わぬ花のような木のような方たちと

理想と現実 - 記憶の彼方へに応えてくしくも、わたくしもネットにはまったく無縁の人びとのことを思っていた。その方たちとは、わたくしの仕事の終末医療でベットで横になったままの、「時」を語るよりも「時」に居合わすだけの、もの言わぬ花のような木のような…

風太郎と水鳥

ジョグの途中で川の際から上空に向かって一斉に水鳥が飛び立った(2009年02月08日06時23分16秒)。その気配は前からあった。むしろ分っていたというべきか。だがこんなかたちで。そのワンショット。ジョグから走りに変えた。風がきりきりからだに痛い。 そし…

掛川フル(フルマラソン)にエントリー

しばらくネットを外していました。久しぶりに近しい処遠い処(ブログやHP)を回りました。 それで決めました。 http://d.hatena.ne.jp/future-human/20090107/1231300580の ヨッシーの掛川のフルマラソンにシンクロ(参加)します。 じっくりゆっくり歩くのも…

みんなこうして大きくなった

こうた、さくら、はるか、さおり あさと、たかお、えいすけ、しほ かわいいひよこの子。 まーちゃんはどこだ。 マミちゃんはどこ。 こんな時が誰もあった。 大きくなって 一人前の顔してジョグしてるのがおかしいくらい 一人で大きくなった人は誰もない。 幼…

聴くこと・時の受容

駅前でスピーカー越しに何かを訴えている人がいる。それに立ち止まり耳を傾ける人。素通りする人。語ることは不特定の他者を描くことでも成立するが、しかし聴くことは発話す一人のその人自身を認めないと成り立たない。 先月末、わたくしの義理の妹が逝って…

見えない波動

夜勤の明けの日、身も心もすっからかんで、石のようにただ爆睡することがある。目覚めたら午前三時だ。昼に眠りに就いてまるまる15時間寝っぱなし。妻は夕食の時もわたしをそのままに起こさなかったのだろう。意識は中心にあってくり返しを嫌う。まったくだ…

緩趨華圃

この歳になったら日常のビックリやドッキリはあっても、そうそう後に残ることはない。だが違った。この前SJC=ジョギングの途中、もう十日前の金城さんのエントリー2008-11-04が体に妙に突き刺さる。以前から三浦梅園の「欲識華 與先繙華譜 急趨華圃」には感じ…

走りと歩きは楽しく

※何回か今日の朝から携帯ではてなにエントリーしてもアップする日付がうまく入力出来ない。PCから修正してやっとうまくいった。一昨日が当直。で昨日がその夜勤明けで帰宅後に石のように爆睡。目覚めると二時間位の睡眠だったが体がとても軽いから走りに出…

コサギがいた

幸いと喜びは同じところにはないが、今日もジョグに出た。すると川岸にコサギをみつけた。 あの時のコサギではない。いやあのコサギかもしれない。なぜそう思うのだろう。考えてみた。20070904と日付があるがもうずっと過ぎ去った昔のことのようだ。http://d…

充実

言葉が出ないくらい充実している。決してスピードが出たのでなくて。何と云っていいのか。走りを続けてきてよかったというべきか。生活と言葉。あるいは走りと生活。走りと言葉。それらが一体としてピタリと焦点があったという感じ。そして走りの途中とぎれ…

風に靡かせながら

勇気というものは、まるで青年にだけに与えられたもの?老成にある者とて常に既知と未知の十字路の途上である。ならば志向の未開の領野にある者なら誰も、かつて知り得ないような新たな感覚にうち震えるのだと、わたしは確信する。老いたる者は減衰をむかえ…

存在と描写と表現=脱複写

どうもこのところデジカメで写すものが対象の価値によりかかり過ぎではないだろうか。かつて植田正治 http://www.japro.com/ueda/は写真についてこう言っている。 美しく、めずらしく、貴重な被写体であっても、対象の価値によりかかりすぎたものに心をうつ…

かさねの色目

幾日前夕暮れの中を走っていて色の「かさね・襲」のことがふとうかんだ。ひとつ一つの単色でなく幾領の色の組み合わせがおもしろい。違いがあるからおもしろい。「萩経青」ってかさねの色目があって。落ち着いていて、どこかに火照りが残っている風情。それ…

遠くになって近くに感じること

仕事が終わって川岸をジョグしていたら月が出ていた。どういう訳だか、メルデセス・ソーサの歌「トゥクマンの月」を思い出した。この状景とは全然関係ないけどこんなことってたまにある?ソーサを聴いていた昔の自分から遠くなった今。だが遠くになって「何…

<わたしたちということ>を得て

川岸のあるところだけに木が茂っているのだ。 それはわたしの欠如からの享受であるのかと問うてみる。それはわたしの豊かさからの贈与(分け合うもの)であるのかと問うてみる。それはわたしの他者とおなじくあることの受容であるのかと問う。 つまりそれに…

ジョーン・ブリヤンの色

風景を描くことに新しさはいらない。 ホルペインのケーキカラーの滲みは悪くない。 生めかしい風も描写しませふ。 事件(こと)は誰も分からぬ処で起こるのではない。 注文を云い寄る店員に催促され たのんじまったコーラ。 スモークグリーンの瓶のなんと美し…

島尾ミホ

島尾ミホさんの訃報。あんとに庵さん(id:antonian)からのエントリー奄美島人の訃報 - あんとに庵◆備忘録で知りました。ミホさんの作品「海辺の生と死」「ヤポネシアの海辺から―対談」。奄美の昔話など。今、改めて読んで居ります。幾つかの死の縁取りとある…

アイデアが浮かぶ・感覚

アイデアが浮かぶという言い方をする。でもどうやらThe idea never entered his headは、そのアイデアの考えが彼の頭に浮かんでこなかったというよりも、新たなアイデアの中に彼が入っていけなかったと解釈する方がいいようだ。学校に入学するとは、その新た…

気づきについて

どうやら「考える」でもなく、「思う」でもなく、哲学でもない。「思考」でもないならば、思索でもなく思惟することだろうか。よーわからん。ともかく分かっているようで分かってない以前書いた「無我」のメモを振り返ってみようかな。http://d.hatena.ne.jp…

知ること

車を運転していて、曲がり角に差し掛かり減速してカーブミラーを見遣る。左に1台右に2台車が見え安全だと判断してアクセルを踏み込む。バックミラーを見ると新たに一台の車が着いていた。知るということは「変わる」ということです。私が知る前もその後も…

一つを思う・ある断崖に居る

丁度五日前の二月二日が満月だったろうか。土星が月の脇に並んで見えていた。次第と二つは日を追う毎に隔たりを遠くしていった。更に澄みわたった夜空に冬の大三角形は今夜も月の余りの明るさにその形を淡くしている。ただオリオンだけは輝きをたもっている。…

季節を渉る <理・reason>

晴れすぎるほど晴れた一月も終わりの明るくなった峠の林道。少し日が長くなったこの季節に拠っていることを、光りの中で知る。春ののどかさは外から来たものだが、わたしたちの内から生じたと云っていい。ジグザクしたトレッキングの途に、石の道標をいくつ…

希望の零となる時・子規

◇<心の自在さ>について<書く>こと昨日長々しく子規についてかいたが、「病める枕辺に巻紙状袋など入れたる箱あり・・・(墨汁一滴)」と真っ先に目に留まる。何よりも先んじて<書く>こと述べることが印象的だ。読み進めても、体は病んでも果たして精神…

ある振幅をもつ者・子規

気韻あるいは人間について子規「墨汁一滴」〜「仰臥漫録」を読み終えてやあ元気かい?って何とは無し云うので「ウンまあね」という言葉が返ってきたが、相手は顔色が悪くどうもスグレナい様子だ。「大事にしろよ・・・」というのも繕ったようで何だかヘンで…