Emmausブログ

人は見ね/人こそ知らね/ありなしの/われは匂ひぞ/風のもて来し

考える

ホスピスケア

年間におよそ百人の死に立ち会い続けいるホスピスケアの地域医療に人生をかけた徳永進さんという方が鳥取にいらっしゃる。http://homepage3.nifty.com/nonohana/ボクも今度ある縁で近隣のホスピスケアに訪問する予定なので予備的に資料集めをしていた。旧聞…

学びほぐす

elmikaminoさんブログから 鶴見俊輔さんは、対談の後考えたことを綴ったコラムの中で徳永進さんのことを次のように評している。 徳永は臨床の場にいることによって、「アンラーン」した医者である。アンラーンの必要性はもっと考えてよい。 アンラーン(unler…

私は「あなたのあなた」

あなたは<あなた>。ワタシが<私>を意識せずとも。私は誰?ワタシは<あなた>のあなた。ならば、ワタシは<私>と<あなた>を一緒にどう語れるの?子は自分の中に存在の根拠をもつ「私-自己」を確かに保たなくても、「汝」である親の「汝」を通して<私…

わたしたちこそ招かれる <理・reason>

◇他者(自己)を受け入れるということそのようにして季節を渉る <理・reason> - Emmaus’・・・わたしたちの生活には、<理・レゾン>は二つの「理性reason」と「動機・理由reason」があって、わたしたちの向かうある方向の性質、つまり<生のある方向性>…

わたしを物語ること・サイードについて

あるいは、「パレスチナとは何か」サイードに関して世界政治からみるということよりも <記憶> <物語ること> <神話と歴史> 突きつけられた「生きる」問題から見てみる。

ふつうに考えるって何?

昔飼い犬に噛みつかれたことあった。イタタである。もちろんボクがそのクロにいけないイタズラをしたからだ(ひどいものだ)。痛かったがその幼い時にある人が言ったこと「ほどほどにしろ」。痛みを知らずにただ「ほどほど」だけを知った過ち。あの時の手の…

サイードメモ 人が知ることについて

◇変化こそ今日は良い意味で印象的な彼(サイード)の「人文学と批評の使命」のメモから考えてみる。どうなるのだろうか。 変化こそ人間の歴史であり、人間の行動によって作られた、それに従って理解される歴史こそが人文学の基礎である。 ここまでは了解。◇…

耆徳ということ

あるご年輩の読者の方から、昨日の「うさのすけ」というたかがプログラムのペットに「ノタマウ」つまり「宣り給ふ」 という尊敬語をボクが使うのはおかしいではないか、という温かいおしかりのメールをいただいた。それ以外にもボクの過ちをいろいろご指摘さ…

「間・はざま」という役目

「間・はざま」というものの存在ってとても興味ふかい。自己と他者。そして他者と他者に間にある自己。あるいは異なる領域が接しあう境界。

ふたつの「かかわり」について

さぁ話をはじめましょう! 人とのかかわりについて(だんだん見えてきました。また見えなくなるかも知れません。まずは誰かと誰かが居るところからスタート。そのうちに自分対自分の関係ということも・・・)ぼちぼちいってください。実はmyounaさんのエント…

ギブアップするわけにはいかない

ものの豊かさをほこれるようなものはない。いかばりかの蓄えというものもさしてない。それでも、生きていくには何よりも食べる必要があって、日毎それを得るために奔走しまくっているから、ボクなんか生きる=食べるという生態?のいいサンプルかもしれない…

物語とは何?

さて辻邦生を読みながら思った、果たして物語りとは何だろう? わたしたちが使うありふれた言葉を織り込みながらある者が他者に物語るということはどういうこと? あるいは小説(小さな説)はわたしたちにどう解きほぐすのだろうか?どうのように物語はわた…

世界あやとり紀行−展・わたしたちの記憶

「あやとり」展に行ってきた。19世紀末調査でオセアニア、極北、南北アメリカ、アフリカと様々なところに「あやとり」があるという。紐(食物繊維)を使った結び-輪- 記憶と知恵のコミュニケーション。ここに一本のストリング(紐)がある クロスすることもな…

垂直性について・小林秀雄

先だって、小林秀雄の昭和14年頃の書評などをペラペラ捲っていたら、いわゆる「垂直性」について書いてある箇所があった。 小林は大学時代にジャック・リヴィエルに傾倒して、その自分の学生時代を回顧しながら ジャック・リヴィエルのものを沈讀してゐた一時…

魂が見出す

魂が私を見出すことについてのメモ。魂が私を見出すことは出来ないと思える自己理解。そしてあるいは、私のおぼろげな上に対する(神)理解。上よりの救いは明らかだというのに・・・。未だ明けぬ朝に、意識が穏やかに目覚める。先ず触れる。微かにある祈り…

方法としての直観

絵は語る (13) 夏秋草図屏風-酒井抱一筆 追憶の銀色-作者: 玉虫敏子出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1994/01メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見るこちらから色を限定するのではなく、持続する色そのものに囲まれた中で色を見出…

死に縁取られた生

生と死 厳密には生者と死者について生が死に縁取られているなら、また死も生に縁取られていると云っていいのではないか。輪廻だったろ循環ということではなく。生命というものの現実実体とまた人間の意志の関わりにおいて。実はここのところkarposさんのブロ…

〈ち・か・さ〉

新鮮だということは、こことそこ(これとそれ)、あるいは私とあなたとが出合い関わることである。つまりそこに何らかのある空間が前提として必要とされている。というのも新鮮ということは、その空間の〈間〉における間柄として生じた結果であるのだから。…

聴くことと述べること

ある事柄が話し手の歴史や経験であったとしても、聴くことは結局聴き手の自らを語ることでもあるのだ。「何が聴けたか?それが何なのか?」。様々な発話情報のタグやメタの述定の関わりを読み解きながら、生き生きとした発話者の空間に聴取者も招かれてそこ…

祈りについて・シーニュを越える

水が「み・ず」という響きと同じくらい水が好かった。 海が「う・み」という響きと同じくらい海そのものが好かった。年を経たある日。 I・N・O・R・I にであった。 ずっとまえからボクの中にあったのかも知れない。 だがそれは、 I・N・O・R・Iが 事(こと・w…

人に鏡す

墨子に「君子は水に鏡みずして、人に鏡す」という言葉がある・・・。初め墨子は儒家(孔子の教え)を学んだが、その仁(じん)の考え方に異を唱えて反目したという。その墨家の兼愛主義は、一家の愛を中心に国家愛にまで高める儒家の考えとは対立する。孔子の『…

いろんな反応がある

イスラム人やムスリムとてすべての人達が同じ考えでないのは当然だ。この私たちがそうであるように。 だが実際のところ、それがなかなか私たちのところ(日本)に情報として入らない。それが正直なほんとうのところかもしれない。そんな中、フランスに在住の…

出来事はどうして起きるの?

岩波講座 科学/技術と人間〈10〉科学/技術と言語作者: 岡田節人出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1999/06/08メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る ある出来事(事象)の説明は、はっきりした形式でいくつかの構成された順序立…

預言者風刺画問題

fenestraeさんが今回の預言者風刺画問題についてのフランスのジャーナリストたちの行動を解説されている。2006-02-09 - fenestrae 欧州全般については私の知識の範囲を越えるが、少なくとも今回のフランスのジャーナリズムの中での対応に関し、フランスの政…

自己ということ。他者ということ。

http://d.hatena.ne.jp/eirene/20060210/p2。「侮辱の交換」か、ほぉ言い得て妙。 今回の事件の背景を、イスラム教徒の視点から説明している。根底にあるのは、「表現の自由」というよりは、人種差別であり、イスラム教徒に対するヨーロッパ人の恐れ(Islamo…

多元的共治と人間尊重

ムハンマド風刺画について- KIYONOBUMIEの(き)さんのエントリーを受けての私のエントリーとお考え願いたい。 1まえおき いつの間にか世界のイメージが暗い「負」だけになってしまい、明るい「正」の世界のイメージは一体どこにいってしまったのだろうか。…

ナンダイ?

AはBである。・・・ 仕事で難題にぶち当たった。なんともはやあきまへんわ。おまけに風邪で中耳炎こじらした。泣き面に中耳炎。そんなふうなこと言いますかな。 AはBであると言われて別段否定する事でもないから了解してしまい、でも後で何だか変だなと…

流れと枝

川の淵に木の枝が引っ架かっている。そこに渦が出来て、川流木を跨ぐように水がさらに流れゆく。流れに枝があるのか。あるいは枝に流れがあるのか。たぶん、枝が初めからあったのではなく、川の上流の何処かで折れて流木になったのだろう。日毎に水嵩は増し…

フェルメールの光

松岡正剛の「フェルメール」についてのアーティクル。http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1094.html 先ずはルネサンスやバロックが「光」をどのように見たか、またガリレオやホイヘンスやフックがレンズで世界を見ることになった意味が何であったか、それ…

日本語の早道2

日本語の早道1 - Emmaus’の続きである。 わたしとあなた トラックバックをいただいたkarposさんのエントリー日本語 - 新生★KARPOS。 続けて日本語 - 新生★KARPOS。アントワーヌ・キュリオリ。発話操作理論。ふむふむ。なるほど。 ボクのエントリーの<語>に…