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“だれ一人自分のためにだけ生きる人はいない”

魂の照応

一人の人間が、その人の魂で素直に自然と照応する時、そこに他の誰も真似をすることのできない創造が生まれるのだ。僕たちはそれを重んじなければいけない。そしてその創造されたものは自然に根を下ろしながら、それを高くこえて、人間の魂のヴィジオンにまで到るのだ。それはまた一生の道だ。こう考えてくると、人間は自分の一箇の特殊の運命をもち、それに結ばれ、そこで絶望的な情況にありながら、いかばかり、無限の深まりの可能性をもっていることだろう、そういうことがおぼろげながら判ってくる。

「バビロンの流れのほとりにて」森有正