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“だれ一人自分のためにだけ生きる人はいない”

形相

アウグスティヌスは次のように語る。

神は精神とも「心」とも呼ばれるあの最初の魂の領域において、魂の有(う)と共に、ひとつの力をつくった。師たちはそれを精神的形相のあるいは形相的「像」(イデア)のいれものや宮と名づけていると。

それでエックハルトは云う。

この力は魂と父との等しさを神性の流出を通じて創り出すのである。この神性の流出のおいて父は、神的有のすべての宝を、位格-ペルソナ-によって区別された子と聖霊の内に注ぎ入れたのである。しかし、他方では同様にして、魂の記憶がその保持している宝、つまりもろもろの「像」を魂の別の諸力の内に注ぎ込むのである。
エックハルト説教集より

ところで魂がこの力によって何らかの像をみるなば、何らかの不完全なところがまだ残っているといえる。・・・

しかし、すべての像が魂から取り去られ、魂がただ唯一の一なるものだけを見るならば、そのとき魂の純粋な有は神的一性の純粋にして形相を脱した有、すなわち有を越えたひとつの有を見るのである。
エックハルト説教集より