方法序説
- 作者: デカルト,Ren´e Descartes,谷川多佳子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1997/07/16
- メディア: 文庫
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で、どうやらデカルトとデカルト主義という事があって。以来様々なデカルト批判や問題もあるのだけれど、どんどんデカルト主義がデカルトから一人歩きして違ったふうになったなって思う。訳者の谷川多佳子さんは別の本にコギトのみに執着しなかった人間面のデカルトを述べている。
想像力を要する思考には、一日のうちの僅かな時間......知性だけを要する思考には一年のうちの僅かな時間......それ以外のずべては、感覚をゆるめ、精神を休めることにあてるのです。 エリザベト王女への書簡から
それでもって、また谷川さんは「方法序説」の読まれ方やその魅力を、つまりは現在までのデカルト主義と反デカルト主義を主義内容に肩に力をいれないでつらつらと述べてる。まあそれが日本におけるデカルト像を小林秀雄と森有正に絡めて紹介されているから尚おもしろかったですね。