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“だれ一人自分のためにだけ生きている人はいない”

方法序説

方法序説 (岩波文庫)

方法序説 (岩波文庫)

ここのところデカルトの「方法序説」をいつも持ち歩いては時間があったらどのページとなくぱらぱらと読んでいる。う〜ん、いいね。行間からこぼれるさまざまなしなやかな精神っていうの。ものの感じ方っていうの。とっても読みやすいし、こんな話(discours)これからもぱらぱらといつも読んでいきたい〜一冊だね。

で、どうやらデカルトデカルト主義という事があって。以来様々なデカルト批判や問題もあるのだけれど、どんどんデカルト主義がデカルトから一人歩きして違ったふうになったなって思う。訳者の谷川多佳子さんは別の本にコギトのみに執着しなかった人間面のデカルトを述べている。

想像力を要する思考には、一日のうちの僅かな時間......知性だけを要する思考には一年のうちの僅かな時間......それ以外のずべては、感覚をゆるめ、精神を休めることにあてるのです。 エリザベト王女への書簡から

それでもって、また谷川さんは「方法序説」の読まれ方やその魅力を、つまりは現在までのデカルト主義と反デカルト主義を主義内容に肩に力をいれないでつらつらと述べてる。まあそれが日本におけるデカルト像を小林秀雄森有正に絡めて紹介されているから尚おもしろかったですね。