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“だれ一人自分のためにだけ生きる人はいない”

暮らしのテンポ

岩波文庫の編集部から不定期で「読書のすすめ」が無料で出ている。その第10集目に角田光代さんが「本のリズムと、暮らしのテンポ」というエッセーを書いている。本が持っているリズムは生活のテンポとの相性で決まってくるという。満員電車待合いの喫茶店などではスリラーものの速いもの。逆に日常を脱した旅の時はじっくりと緩やかなものが望まれて、ミステリーなど読んだらつまらない思いがすると彼女は云う。本屋で平積みにされている本を眺めてはその本を買う訳でもなく、次の旅へ本を物色するらしい。それで、この前、旅に持っていったものはお目当ての林芙美子の「下駄で歩いた巴里」だったらしい。でいつも気になるスローモードの荷風の「断腸亭日乗」は未だ買わずじまいの次の旅へのものとなり続けているらしい。