Emmausブログ

人は見ね/人こそ知らね/ありなしの/われは匂ひぞ/風のもて来し

旅立ち


ここからそこに行くのだろうか。
それともそこを去ってここに来たのか。

いきなさい あなたのために
アブラム 主はいわれる
あなたの父の家から
あなたの親族から
あなたの地から
私があなたに示す地にむけて。
(創世記12章ヘブライ語原文語順直訳*1

あなたのためにと。祝福の源になるようにと云われる。行けと仰せになるのなら先ず示して下さいといいたい。なのに力強く離れていくことを三度も云われる。そうして地を示すと。
「光あれ」と仰せになって光を創造されたように先ず「いきなさい」と仰せになる方がいるのだ。
ともかく離れるのか?自らを。いや違う。なら出家?家出?皆をともなって。そうではない。その後ハランを旅立ったアブラムには幾度かの苦難が待っていた。呼びかけの力と従順の対比。呼びかけの声とともにいる信頼は従順にまさる大きさになってゆく。