Emmausブログ

人は見ね/人こそ知らね/ありなしの/われは匂ひぞ/風のもて来し

色を尽くす

日本の色 (コロナ・ブックス)

日本の色 (コロナ・ブックス)

「かさねの色目」が興味深い。やはり、日本の伝統色は絹染めにおいてこそ特色が表れている。色に絡めたエッセーを現代詩の白石かずこが添えている。

いのちを纏う―色・織・きものの思想

いのちを纏う―色・織・きものの思想

その染色といえばすぐに思い出すのは志村ふくみの名前だろうが、鶴見和子との対話集がすばらしい。でも「いのちを纏う」というにも、布と体との間というものがまたずいぶん欲深いというか重たい性状なんだね、女性は・・・。それなりに非常に読み応えがあった。

四季の花 (上巻)

四季の花 (上巻)

日本の色はやはり植物から知る方がいい。酒井抱一の草花図はこちらとは別世界だから、気分転換に最適。