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“だれ一人自分のためにだけ生きる人はいない”

すってんてんの巻

ボクの居る町の所轄の税務署は、車で10分の隣りのもう一つとなりの街にある。申告し納めると、頭は軽く財布も軽く身も軽い。すってんてん。何んもないのはいいもんだ。とは嘘!の嘘。帰りに漬け物屋に寄ってみた。「こんちは」。「あら、いらっしゃい」。何故か毎年納めた後の慣わしになっている。薦められるままぽりぽり試食。店のお女将さんと漬け物談義でお茶まで頂いた。値ごろの沢庵をみやげにする。外に出て見上げると霞む空の青にのんしゃらん。

加藤楸邨にこんなよい句がある。

たくあんの波利と音して梅開く

「波利」をパリという響きに読むかハリとそのまま読むかは自由だ。あまりに好いので、オノレの駄句も気軽に作りやすいとはこのことだ。「すってんてん蕾膨らむ桜かな」。花も木も余剰なものなく身一つということだ。ホントにすってんてんとはいいもんだ。