Emmausブログ

人は見ね/人こそ知らね/ありなしの/われは匂ひぞ/風のもて来し

ラ・ヴォーチェ・オルフィカ 第23回公演


ラ・ヴォーチェ・オルフィカの公演が今月29日金曜日の夜に催される。http://www.ne.jp/asahi/voce/home/Keireki/23espana/23annai.htm

実は私もラ・ヴォーチェ・オルフィカの仲間としてほんの僅かな間(掠めるくらい)歌の練習に参加させてもらった思い出があるのでとても楽しみ。

人にはそれぞれ辿る道があるように様々な音・音楽との出会いの道があるにちがいない。かつて・・・風のリズムで奏でる笛(能管)に興味があった。ヒシギの烈しさ、定まりにくい音階。だがこれが私にはよかった。これは日本の音。同時に一方、イタリアの比類なく伸びやな響き、粗野な匂いのあるコルネットの音も好きだった。この二つの楽器は共に違う個性で相容れないだろうが、その頃私の中では何故か漠然と一つものとして求めるものがあった。詰まるところ、私は楽器ではなく人の声が醸し出す音楽の妙味に惹かれていたのだろう。痩せ細った知覚による純粋に抽出された音(音楽)には興味がどんどん薄れていっていた頃だったから、さかんに聴いていた現代音楽やフリージャズなどからは疎遠になり次第と中世の音楽や古楽などの音の方を好んで聴くようになったのは自然な成り行きだったと自分では思っているが果たしてどうだろう。そんな思いの果てにふと出合ったのが、ラ・ヴォーチェ・オルフィカの音・音楽だった。ミーントーンへの開眼等々と、だからまとめ役の横尾優さんをはじめとしてラ・ヴォーチェ・オルフィカの皆さんは私の音楽の師ということになる。古楽が好きになったとはいえメシアンなどのピアノは以前にましてよく聴いている有り様だ。

因みに・・・昨年のモンテヴェルディ録音:2007年6月1日 東京カテドラル(ライヴ)も好評。http://www.hmv.co.jp/product/detail/2600124。この目白バ・ロック音楽祭・オープニング公演http://i-debut.org/ba-rock/index2007.htmが音楽の友「コンサートベストテン」の一つに選ばれた。

今回は「スペインの音楽500年」。中山さん(id:taknakayama)はじめ音楽愛好家の皆さんにはお勧めのコンサートです。
尚会場は目白の「東京カテドラル聖マリア大聖堂」。とても寒いので暖かい服装でご来場下さいということです。