孤立という我ら人間
rairakku6さん(id:rairakku6)が『カラマーゾフの兄弟』について書かれている。確か、イワンの議論のシーンがこの小説の核心として第五編のあたりにある。訳は違うがこういう文章だ。「この壮大なる塔の構築によって今までに見えなかったどんなすばらしい光景が現われるとしても、それがただひとり子にただ一滴の涙を流さずにはいられないならば、ぼくはお断りする」。この思いは何だろうか。宗教のフィールドを超えてわたしたち人間一人独りに示されるものだろう。孤立とともに<誇り>というものも見え隠れするのは何故だろう?