Emmausブログ

人は見ね/人こそ知らね/ありなしの/われは匂ひぞ/風のもて来し

2005-01-07から1日間の記事一覧

旅程の横断

わたしたちは時間と空間の無限の厚みを横断せねばならない。だが、まずは神がわたしたちのものに来るために横断する。まず一歩をふみだすのは神なのだ。このとき、愛は、もし可能ならば、さらに大きくなる。愛は乗りこえるべき隔たりの大きさに対応する。・…

時間

時間とは人間にとってもっとも深刻かつ悲劇的な気がかりである。唯一の悲劇的な気がかりといってもよい。想像しうる悲劇のすべては、時間の経過という唯一無二の悲劇へと逢着する。時間はまたあらゆる隷属性の源泉である。パスカルが深く感じとっていたよう…