「書」をするということ
何より楽しい
筆をもつことって楽しい。
- 墨を擦って筆に墨を含ませ、
- はじめの打ち込む瞬間の起点。何にもない白に筆をスッと鑿のように落とすのが心地よい。やり直しはきかない。
- そして何れかの方向の縦横に進み、流れに任せて力を抜き走り送る。
- 次ぎの画の転折で勢いを戻して筆の力を保つ。
- 一文字の終わりの収まりに落ち着く。
打ち込む
「書く」ということの意識ではなく「書く」ということの行為自体。文字の情報を描くというよりもむしろ文字を以てわたしの<風>をそのものを只打ち込むということに惹かれる。あるいは<風>の振幅を画一つひとつを順次削り込むというふうなこと。柔らかな筆と紙は実は鋭い鑿と堅い石である・・・。打ち出した点が線になり墨が滲んで角が滑らか外延に柔らになる。もうこれは飛んでもないすごいトポロジーだと思えたりした。
持続
文字を刻みながらその文字あるいは文の部分が常に全体を制御し一文字を作り出すという〈持続〉を経る。
待ち遠し
これといった手本もなく思いついた文字を書く。とくだん書に対する考えが浮かばない間にも筆が進んで楽しんでるのは何よりだ。気分転換にもってこい。週に一度1時間だけども、もう来週の月曜のことが待ち遠しくてならない。