Emmausブログ

人は見ね/人こそ知らね/ありなしの/われは匂ひぞ/風のもて来し

生成することとスキル

◇人はアイデア(構想)をねるのではなく構想の中に入っていくものではないか

どんな立派な立て看板であっても番地もない山の中に立てたなら、探す当てもない。またもし次にこの看板が何時か書き換えられたとしたらそれをどういう風に知らせまた知ることができるだろうか(情報の配信と取得)。

参考のために印刷技術とりわけ活版印刷が広まりだしたのはいつ頃だろう?ネットが日本でスタートしてもう12,3年くらいだろうか?という情報を調べてみよう。

上記の情報がネットの送り手と受け手の間である番地URLで結ばれている。だが、どんな有益な情報であってもこのように番地が無ければならないし、それを知らなければたどり着けない。

ここに連続的する流れるような、Web関連のスキルが重要になってくる。あるいは今Web2.0だ、SNSだと言われてネットにはわんさとこの手のテーマが転がって話題に事欠かない。確かに情報の共有というよりも、共有のシステムフレームとスキルが鍵となる。しかしSNSはパブリシティのグレードをどんなに上げても効果はいまいちだと言えなくもない。Web2.0SNSは関心のあるところだが別の話としたい。

というのも、昨日のエントリーで「アイデア」は自分の頭に浮かぶというより、新たなアイデアの中に自分が入っていくことだと言ったのは、つまり新たなアイデア世界に自分が入っていこうとする判断と意志にもまして、次にその意志と目的を実行するための新たなスキルの中に入っていってその光景に自分を見いだすことだと思ったからだった。


Permalink RSS メタデータの構造化 

今回はPermalinkRSSについて。ボクらが何気なく使っている、はてなダイアリーにおけるPermalinkの役割の情報データの固定リンクをジェネレートするのは、何ともすごいことだという話。このアーティクル2007-03-24は3つのエントリをもっていて、

このデータの番地が世界でそれぞれの場所を得たこととなる。手作業でURIを作成するのではなく、URI*1を生成(ジェネレート)する。何でもないようでこれはかなりすごいこと。

さて、RSSについて。以前のようにURLがシンプルに一枚のページとして確かな場所を確保している時代ならば単純でよかった。しかし時代もサイトの更新情報公開が要請される時代においては、ページ内にあるデータの属性のメタを構造化する必要に迫られる。言語・情報の構造化というものが重要なのだ。更新情報をRSSで公開することで情報発信のアドバンテージを確保できるようになる。

つまり、Webサイトの見出しや要約などのメタデータを構造化して記述するXMLベースのフォーマットの標準化。これまたボクらが使っているこの「はてな」のブログもRSSで、Webサイトの各ページのタイトル、アドレス、見出し、要約、更新時刻などを生成されていて、いわばこれは、インターネットの縁の下の力持ちだということだ。

気がつくといとも易々とこれらの技術を日常で使っているのは、驚きだ。
もう旧聞であるがはてな伊藤直也氏の記事をあらためてビューしてみた。

 ところで、PermalinkRSSよりも重要かもしれない、と言ったのには理由があります。実は、RSSPermalinkがちゃんと設けられているWebサイトを前提にしているものなんです。RSSリーダーで新着の情報が配信されてきても、そのリンクがPermalinkでなかったら、サイトのどの情報を見ればいいのかわかりませんよね。

http://bb.watch.impress.co.jp/cda/alphageek/10132.html

PermalinkWeb 2.0の中で重要な1つの要素といわれています。Web 2.0的なサイトはつまり「イケてる」サイトですが、一方、いまとなってはあまり見本にすべきではない、ちょっと古臭いつくりのWebサイトを「Web 1.0的なサイト」と呼ぶことがあります。そんなWeb 1.0なWebサイトをWeb 2.0へシフトさせるためにも、ぜひ一度Permalinkについてじっくり考えてみることをオススメしたい、そんな今日この頃です。