黒豆日和・余熱
火をつかう調理には、煮る、茹でる、焼く、炙る、揚げる、炒める、蒸す、燻すという方法がある。
さて、煮豆。黒豆は正月にかぎらず、良くつくる。気分が良いから作るのか、黒豆を作ると気分が良いのか、どっちだろう。材料の豆はできればいいものがあればいいが、今回はスーパーにある普通のもの(550円/300g)
黒豆作りは煮立たせないこと。動かさないこと。昔、うちのばあ様は鉄瓶に火鉢の余熱でゆっくり時間をかけてつくっていたのだ。
そう、調理にはそのように実はもう一つ余熱という方法が昔からあったのだ。確か記憶を辿ると、魔法瓶を利用して黒豆を崩れないようにつくるやり方も自由学園の調理法にはあった。低温調理・保温調理の先駆けである。
まあ、調理はみなそれぞれだ。これが正解などない。味付けも自由でありたい。 ぼくは、黒豆はサーモスの保温調理にいきついた。サーモス鍋の温度管理と言っても、ただ保温しているだけ。手を加えない。いじらない。此れ無しには我が家の調理は考えられないことになっている。
私的留意点:
- 糖蜜のような甘さは苦手だからさらりとした甘さ。
- 豆の灰汁もほどほどに三回掬うくらい。
- 塩で甘さをしめる。
- 風味に醤油をすこし。
良い感じの黒豆ができた。
今年の正月につくったもの