Emmausブログ

人は見ね/人こそ知らね/ありなしの/われは匂ひぞ/風のもて来し

夏は夜 その真昼間に柚子蕪をつくる

「夏は夜」が佳いと、季節の移ろい夏の風情をエッセイスト清少納言は蛍に託して述べている。その平安時代も温暖気候だったというから熱帯夜にも怯まず、嘸かし当時の人は辛抱強かったのだろうと思うのは、夏の夜風というものを忘れかけたエアコン暮らしの現代の私たちだからかも知れない。

さて、夏の盛りに蕪で料理するはどうかと思う。むろん夏蕪だ。常備菜の「柚子と蕪の酢漬け」をつくろうと思う。この時期の蕪、味は知れたものだ。生で齧っても大した味ではない。でも青柚子があるし、常備菜はないと寂しいものでやはり作ることにした。

kabu

  <材料>

  • 夏蕪 10個
  • 青柚子 1個

 <漬汁>

  • 酒 30cc
  • 酢 30cc
  • 砂糖 25g
  • 塩 10g
  • 昆布 5cm角
  • 唐辛子 3本

shiru

おっ!! まずまずの味だった。分入れば道である。何事もやってみないと分からないものだ。