emmaus.hatenablog.jp

“だれ一人自分のためにだけ生きている人はいない”

道のりへの思惟

道があり この道はわが道ということも言えるのだろう わたし独りなら・・・
それにもまして ある人が向こうからやって来たとしても わたしたちの道などは言い難い 知っているのはただ自らの道のりだけであって 相手の道のりではない それがただの通りすがりの人ならば その互いの独り々々なら・・・

たがこんな言い方が出来るのだ・・・
ここに道があり わたしたちがこの道を歩いていたとして 歩いてきた一人のあなたと一人のわたしが出会った・・・
わたしたちが知るのは何だろうか? わたしたちが知るのは自らの道のりだけで相手の道のりではないのだ 何よりも今は われわれが出合う時にだけ身をもって彼の道のりに触れ の道のりをはじめて知る・・・

インスパイヤされました ブーバーの『我と汝』第三部より

われわれがある道を歩いていて、向こうからこちらに歩いてきたひとりの人間に出会うとき、われわれが知っているのはただわれわれの歩いてきた道のりだけであって、相手の歩いてきた道のりではない。われわれはただその相手と出会うときにだけ、彼の道のりに身をもって触れるのである。
『我と汝』 田口義弘訳 みすず書房