2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧
そんなふうで会田綱雄のダラダラのニチジョウがくねくねとした深沈の繋がりをもって、ポール・ヴァレリーの失はれた酒に行き着くのは不思議と容易なことと思えてくるのもどうしたものだろうか。会田のそれとヴァレリーのそれがそうだと謂うにはやはりムリが…
問題を整理してまとめたい。 神を探し求めることにおいてヴェイユ自身「いかなる瞬間においても、神を探し求めたことはない。」と言う。彼女の言葉は比喩でも修辞でもない。さらにあまりに主観的とあえて言いつつも、あまつさえ「神を探し求めること」自体が…
人間の土地 (新潮文庫)作者: サン=テグジュペリ,堀口大学出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1955/04/12メディア: 文庫購入: 27人 クリック: 223回この商品を含むブログ (200件) を見る ぼくら人間について、大地が、万巻の書より多くを教える。理由は大地が人…
放蕩息子のもの語りが、愛されることを望まない者についてのはなしではない、と言っても、私は容易に承知しないであろう。かれが子供だった時、かれの家ではすべてのものはかれを愛していた。かれは成長した。かれは他のことを知らず、子どもである間は、か…
主は言われる。 「今こそ、心からわたしに立ち帰れ 断食し、泣き悲しんで。 衣を裂くのではなく お前たちの心を引き裂け。」あなたたちの神、主に立ち帰れ。 主は恵みに満ち、憐れみ深く 忍耐強く、慈しみに富み くだした災いを悔いられるからだ。 あるいは…
この"Emmaus"blogサイトのシモーヌ・ヴェイユへの言及というよりも抽出をしてみた。 シモーヌ・ヴェイユの抽出
ある日 大海原に (どの空の下であったか) 「無」への供へにいささかの 惜しい酒を注いだ・・・・捨てたかったのは誰? 占ひのままのわれか? 心の憂ひに血を思ひ、 葡萄の酒を投げたのか?薔薇色のくゆりの後に 馴染みのもとの透明を 取り戻して海は澄んだ…
神はこの山ほどの奇跡を一匹の蛇の住み家のために創りたまふのか? ピエール・コルネーユ「若きパルク」の冒頭句にヴァレリーはこう書き記す。そして、訳 中井久夫の「若きパルク」は始まる・・・過ぎ行く一筋の風ならで誰がなくのか、 いやはての金剛石(ほ…