2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧
セーターを手元に持つも夜のミササフランや街で見かけた有名人隙間なき熟れし葡萄の組み格子
からだはふしぎである。「秋は夕暮れ」とはよく言ったものだが、しかし体が冷え切っていると朝日を見ても「夕暮れ」を呼び起こすことがある。西行に「心なき身にもあはれは知られけり鴫立澤の秋の夕ぐれ」という歌がある。「あはれ」と云うにも、西行が出家…
朝ご飯を食べて居ると、お勝手の奥からトントントンという包丁の音とともに「ねえ、庭にホトトギスが咲いてるから・・・」と家人の声がした。だがその声が嫁いだはずの娘の声に余りにもそっくりなんで驚いて覗いてみたら、やはり当然女房だった。 何も言わず…
六月の頃からポツリポツリと行きつ戻りつ、子規の「筆まかせ抄」を読始めて、彼の死の前年から表わされた「墨汁一滴*1」「仰臥漫録」にどうやらこの十月に辿り着た。http://d.hatena.ne.jp/Emmaus/20060620/1150848862その当時、彼はすでに左右の肺は大半が空洞…
先だって、小林秀雄の昭和14年頃の書評などをペラペラ捲っていたら、いわゆる「垂直性」について書いてある箇所があった。 小林は大学時代にジャック・リヴィエルに傾倒して、その自分の学生時代を回顧しながら ジャック・リヴィエルのものを沈讀してゐた一時…
断食についての問答(マタイ 9:14) 人はある理という秩序に確かに促されている。だが信仰の直截さという後ろ盾があってこそ、その行いは更に現実に適うものとなる。この直截は「形あるものを超える」ものに支えられている。あのパンをいただく「日毎」とは…
魂が私を見出すことについてのメモ。魂が私を見出すことは出来ないと思える自己理解。そしてあるいは、私のおぼろげな上に対する(神)理解。上よりの救いは明らかだというのに・・・。未だ明けぬ朝に、意識が穏やかに目覚める。先ず触れる。微かにある祈り…
絵は語る (13) 夏秋草図屏風-酒井抱一筆 追憶の銀色-作者: 玉虫敏子出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1994/01メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見るこちらから色を限定するのではなく、持続する色そのものに囲まれた中で色を見出…
日本の色 (コロナ・ブックス)作者: 谷川渥,狩野博幸,白石かずこ出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2006/09/26メディア: 大型本 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る「かさねの色目」が興味深い。やはり、日本の伝統色は絹染めにおいてこそ特色が表…
先ずボクが何かに対して感じて、次にそれに思いを巡らし言葉に準える。そういうこともあるかも知れないけど、そうではなく。ボクの思いに見合う出来合いの言葉というある衣を着せる。それも然りだけど、そうではなく。かといってピュアーでオーダーメイドの…
今まで殆ど顧みなかった「はてな・ブックマーク」。自分のエントリーも含め大事なものマークしないと記事が埋もれてしまう。で気がついてのが、はてなの新たな機能「ブックマークカウンター」。 今日自己マークしたので計「12」となっている。シラなんだ。マ…
生と死 厳密には生者と死者について生が死に縁取られているなら、また死も生に縁取られていると云っていいのではないか。輪廻だったろ循環ということではなく。生命というものの現実実体とまた人間の意志の関わりにおいて。実はここのところkarposさんのブロ…
風鈴の下りて軒には唐辛子友来たり無言の内に柚味噌焼くミサ終えて月下の街に足早む