Emmausブログ

人は見ね/人こそ知らね/ありなしの/われは匂ひぞ/風のもて来し

2021-01-01から1年間の記事一覧

「まる」と「さんかく」と「雑感」という歌

花は花、人は人。いずれも他にはなれやしない。 しかし、自分のことは自分が一番知ってるようで自分の頭を掻く癖も知らない。ガラスのドアに首を右に傾げた男が写っている。なんと自分だ。いつからそんな姿勢だったのか知らなかった。あてにはできない。意外…

ホワイト・ソースでほんとに舌を巻いてしまったお話

今週のお題「最近あったちょっといいこと」 最近、友達と再会しました。何年ぶりでしょう。「幸い」の秘訣は、友情というものに深く関わっているのですね。なるほど。やっぱりと、思わず膝を叩いてしまいます。では、料理の「おいしさ」の秘訣、つまり料理を…

書き現さなかったことがら

今日は十二月一日。四年前、前立腺がんの放射線治療を始めた日です。あと一年再発しないと、ほぼ治ったとみなされるようです。 さて、それはそうと、、、 歴史が、一回性でありながら過去の探求と叙述に深く根ざしているように、ブログは自分自身のための備…

うますぎる・栗まろと祖母のきんとん

栗がたけなわを過ぎてもう一ヶ月。しかし、栗は栗で、甘露煮にした栗は今も美味しく味わうことができます。京都の和菓子鶴屋吉信の「栗まろ」があります。絶品の出来栄えの栗で、毎年この頃に買い求めています。 そして一方、昔わたしの生家には大きな栗の木…

あることとないこと

物・情報・言葉・人 毎日、朝起きて寝るまで、「モノ」に囲まれて生活しています。これらのことは適度に必要ですが、あまり「モノ」への依存度が高くなると困ったことになりかねません。 さて、ある日スマホを忘れて外出してしまい電車に乗ってから気づいた…

グラス・薄さの温もり

冷たいガラスなのに、思ってもいない温かさをふと感じる。 それも、より薄いクリスタルな透明さが光りの温もりとして直にこちらに伝わってくるという具合。 コロナ感染者が終息を受けて木村硝子店の直営店が再開したので、湯島に行ってきた。 www.kimuraglas…

富と貧しさと鴨

富は一つの才能であり、貧しさも同様に一つの才能である。金持ちになった貧乏人は、贅沢な貧しさをひけらかすであろう。コクトー『恐るべき子供たち』 そうであるならば、貧乏になった金持ちは残り少ない豊かさを誇示するのだろうか。どうだろう。慎ましさを…

冴えないごぼうをどうにか調理

タワシで泥を落として、ごぼう生齧りしたが、どういう訳か今日のごぼうの味が冴えない。もっさりして甘さがない。土は同じでも畑が違うだけでも時期がずれただけでも味が違うと言うが、どうなんだろう。よく見ると少し巣が出ている。 それならばと、、、、 …

蕪をさっそく齧ってみたらうまい・世界は面白く楽しい

早朝、外に出てしばらくすると指先が寒さでつーんとしてくる。その立冬を過ぎて、見るからに新鮮でおいしそうな白蕪が出回りはじめました。 蕪自体は「すずな」と呼ばれ春の七草に入っているくらいだから古くから親しまれてきたのだろう。大根とは形も違い小…

たたきごぼうの酢漬け

もともと自分の備忘録として始めたこのブログももう18年になろうとしている。あっという間に僕も72歳。こんなものかと、呆然とする暇はなく今日まできた。だから大した感慨はない。 母譲りというわけでもなく、小さな頃から料理好きでどういう訳かごぼうが好…

隔たり・近さと親しさ

人は遠くにいても近さを感じることがあります。また、近くにいるのに隔たりを感じてしまうこともあります。 このコロナ禍でホームの利用者の方がご家族との面会が出来なくなっています。 そんな折り、認知症が進んだAさんにふとスタッフが声をかけました。 -…

百合根が出回り始めた

旬の百合根がそろそろ出回りはじめた。生でしゃっきり茹でてほくほく。 合わせには何がいいのだろうと思いうかべて。辛子明太子をのっけてみた。日本酒とおもってみたが、意外や白ワインがあうようだ。 器は小石原の小鹿田焼の皿にしました。

道 <ある一つのグラウディング>

昨日から今日。今日から明日。自然の中、月の満ち欠け(上の写真にはよくみると朝の残月が写っています)といいい、日々様々なものが変化しています。僕の介護の現場のおいてもそうです。日毎の利用者の方々のADLも変化します。 一つのルーチンでも漫然と繰…

コスタリカ 「【アルトス・デル・アベホナル】ディビーノ・ニーニョ」 ハイロースト

一つのことに一層思いを深くすることがありますが、時が過ぎれば忘れることもあります。変化はつきもの。肝心なことはしっかりと心に留めていつもさっぱりとしていたいものです。 久しぶりにコスタリカのディビーノ・ニーニョを頂きました。 深煎りのコーヒ…

葉が落ちて分かってきたこと

寒さがましていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。今日少し冷え込んだ朝、山里を走りました。近くの枡形山のトレールジョグ。ふと森が明るくなっているの気づいたのです。そう夏に覆い茂っていた木の葉がすっかり枯れて葉を落としたからです。緑を…

今朝、ヒゲを剃ろうとおもったら剃刀が切れない

些細で具体的なことが人生を変えるという。人生は旅である。まさにその通り。 言うまでもなく、その人生とはぼくのことであって誰彼のことではない。 むろん道理を説く教えではなく、只の僕の実感。友だちとしてきみに話しをしている類いのことと理解してほ…

十三夜を前にして

十三夜*1を前倒しに、、、 今日はお月見団子をいただきました。「さいわい」という以外にあらわす言葉が見つかりません。兎の印がかわいすぎ。 *1:旧暦九月十三日、今年2021年は10/18

自分のことは自分が一番よく知っている。それ、ほんと?

自分のことは自分が一番よく知っている。それ、ほんと? あたまを直ぐ掻いたり、何かにつけて顎に手を当てる身振りや癖はある友人の指摘で初めて分かった。自分のことは、自分よりも他人の方がよく分かっているのかも知れない。 が一方、、、。 三日前、雨に…

秋は夕暮れ

日が暮れるのが早くなった。今の時期は五時半くらいに落ちるのか。それに芒が西日に映えて揺れて、萩の花も咲きいっそう秋の雰囲気を醸し出している。 これじゃ清少納言さんでなくても、誰でも普段の日常のなかでも秋の風情も、更に日の入りも目にする機会が…

深呼吸

週に一度、長めの深呼吸を続けてゆっくり10回やることにしている。ビフォーアフターは気持ちの落ち着きが違うのは分かってるが、これが出来るようでなかなか出来ない。

きんぴらごぼうの切り方

ごぼうの切り方はいろいろあるが、今回ごぼうの切り方をササガキ半分と千切り半分にして、これを一緒にして調理してみた。ササガキのしっとり感と千切りのシャキシャキ感を同時に味わえる。出来栄え上々、見た目も違和感なしと相成った。

友よ

佇んでつるべ落としに友といる 後一日で十月だ。すっかり日が沈むのも早くなった。親しかったともだちのことを思った。きっと元気だろうと。

鰹節のふりかけ

一番出汁に使った昆布と鰹節のストックが増えたので、おきまりの常備菜風に佃煮とふりかけを作ってみました。 昆布の方は佃煮、鰹節はご飯のふりかけにと。昆布は植物性、鰹節は動物性。このマッチングが絶妙。 昆布はお酢で柔らかくします。鰹節は細かく刻…

なぜこんなに子どもの本を読むのが楽しいのか

本を読む楽しさを知ったのは、いつ頃だったのだろう。 小さい頃から体が弱かった。何かにつけてすぐ熱がでる子だった。そもそも免疫力(病原菌を抑制する力)がない身体だったのか。毎年秋から冬にかけて丹毒という特殊な病気に罹患していた。わたしの場合は…

些細なことだけど

ケア・スキル 当時 取るに足らないと思って見過ごしていたことが 後になって 問題解決の重要な手掛かりだと気づくことが往々にしてあります ケアにおいて あらゆる点に注意するのではなく ⭐︎(どうやら 動作(所作)には幾つかの重要なポイントがあって その…

夏は夜 その真昼間に柚子蕪をつくる

「夏は夜」が佳いと、季節の移ろい夏の風情をエッセイスト清少納言は蛍に託して述べている。その平安時代も温暖気候だったというから熱帯夜にも怯まず、嘸かし当時の人は辛抱強かったのだろうと思うのは、夏の夜風というものを忘れかけたエアコン暮らしの現…

ぼくの密かなカレー時間

今日はカレーのお話。「ガラムマサラ」は国語辞典にも載っている言葉です。ですから、この国に立派に定着している言葉だということが出来ます。 新明解国語辞典 ガラム マサラ④ 〔ヒンディー garam masala=辛い混ぜたもの〕 インド料理に使用するチョウジ・…

モレスキンのカードケース

手持ちのカードが徐々ふえて整理ができないので、文房具コーナーをのぞいたら、紙の風合いがよかったので購入。モレスキンのカードケース。蛇腹が二重になって襠に余裕があって、使いやすそう。

夏の釣り人

一竿や描く円弧に空の青

夏が来た

巻雲がきれい。 細やかなつやのある白い絹のよう。 ふと思って、有田の器を出してみた。初めて自分で買った記念の器だ。涼しげ。朝起き抜けに散歩をしていると、畑の奥から朝採りの鋏の音が聞こえた。静けさに響き、いい感じ。 朝未だき切りゆく音や茄子畑 …