Emmausブログ

人は見ね/人こそ知らね/ありなしの/われは匂ひぞ/風のもて来し

2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

見知らぬ方が立っている

あなたたちの中に見知らぬ人が一人立っている。 ヨハネによる福音書1:26 バルバロ訳 その方は私に見えぬことを見えるかたちにして示して下さる。

福祉・自己と他者

今年二月にターミナルケアの施設を訪問する機会を得たのだが・・・以来関心が継続して、この度時間を作ることが出来たので福祉関連の講習を受けている。自分をよりよくケア(肯定)しないで他の人もケアできないという人生の基本を痛感。同情(sympathy)より…

木綿以前の事 柳田國男

柳田國男、大正十三年の発表のもの。木綿以前の事 (1955年) (角川文庫):角川書店 木綿以前の事 (岩波文庫):岩波文庫 木綿と瀬戸物への我々の内なる記憶。季節はもうすぐ五月。 洗い晒しの白の綿のワイシャツ。・・・。薫風。木綿のシャツの風合いが快い季…

2007春4・力を抜く

川の流れが一度せき止められた後、川の際の方から水は勢ひを増して同じ間隔で動きを上下に繰り返して、その力は次第に川面の辺り一面に緩やかに文を拡げている。自然にリズムがあるやふに、詩や歌の韻にも転がる響きがある。さて、言葉に意味を求めずとも趣…

ジョーン・ブリヤンの色

描くことに新しさはいらない ホルペインのケーキカラーの滲みは悪くない 生めかしい風も描きませう事件(こと)は誰も分からぬ処で起こるのではない しかし誰も分からずに起きないと言えるだろうか注文を云い寄る店員に催促され たのんじまったコーラ スモーク…

経験・記憶

あの時のコサギだろうか。以前の写真→http://d.hatena.ne.jp/Emmaus/20060306/p1 やや形が多きい。 時は。既に一年が経っていた。 場所は。イタリアでもフランスでも中国でもベトナムでもない。やはり日本->東京->小平。あの場所x=139.4&y=35.7。同じところ…

復活徹夜祭

カトリック教会では、キリストの復活前日土曜日の日没以後から、復活徹夜祭が行われます。祝福された大きな復活のローソクに火を灯してはじまります。そんなわけで復活徹夜祭行ってきました。光の祭儀 闇に火を祝福し新しい火で復活の蝋燭が灯された。キャン…

2007春3

母着付け子らはポケモン春の朝 春大路ピカピカの若造がちらりほらり 句るしめよ来るし春また楽しい 春大路歩幅広き若造は行く 入学日着付け裾に猫じゃれる

ピカピカ、そしてはじまりが肝心

すっかり春、なのだ。水温むのだよ。 最近知った、がくたま日記のShouldgoさん。初発の思いをこう書き記している。 年度始めは、いつも頭が痛い。 あーでもない、こーでもないと心痛する。 今年度は、どのやうな方針を打ち樹てるか。 そして、最初の授業で、…

為し遂げられる言葉

言葉には、相手に対する感慨や対象の客観的状況の説明や言述だけでなく、もっと言葉の内的な力が外に出て言葉自体によって時空間の現実の存在を完了し完成させるものがある。イエスの言葉の場合が特にそうだ。つまり発話行為の瞬間に現実の世界を成し遂げら…

この男に出会って

今週から聖週間に入っている。この「聖週間」とは、キリスト教の歴史的な祝い事を土台にした典礼、つまりキリストの受難と死と復活に至る復活祭前までの記念の式が行われる1週間をさすわけで。もっと聖なる時をわたしどもは過ごしているんです・・・。って云…

「もうひとつの空」有元利夫

もちろん空は一つだけど、もうひとつの空があってもいいのではないかな。それがどこかで繋がっていればいいのだ。そんな思いで久しぶり「もうひとつの空」画文集を取り出してみた。ブロックフレーテを吹く作家だった。知ったのは丁度安井賞の特別賞の頃。あ…

森敦・月山

若い頃一時期よく山形や秋田の山に行った。とりわけ山形と秋田の境には深くていい山が多い。月山もその一つだ。人の一生というものは物語の作品だと言えなくもない。ボクは運命論者ではないが、ある流れというか道というかある筋書きがあるように思うことが…

嬉しくも風につき従うダメDavinci

キリストは「働きもせず、紡ぎもしない」野の百合を見よといった。従う素直さというより神への信頼と信仰の素直さを説いたのだろう。野の花が従順であるのは、風の力に素直に従うからだろう。そんな大風呂敷に言われると余計疑ってみたくなるのはダメ信徒の…