Emmausブログ

人は見ね/人こそ知らね/ありなしの/われは匂ひぞ/風のもて来し

2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

 「ピアノの錬金術師」

銀座ヤマハホール・ グレン・グールドの映画に行ってきた。ブリュノ・モンサンジョンの撮った映像はグレン・グールドにおいて世に知られたと言ったら彼にワルい気がする。まあそれほどモンサンジョンとグールドは一体だと言える。何本かのフィルムを一本に纏…

 隣人とは

例えば ボクらにとって隣人とは何かと問うてみる 気をつけるがいいこの現実は余りにもしたたかだ たとい言葉の由来やボクらの歴史に張り付いた言語とて その時こそ言葉の意味も文脈原理も剥奪されて 言語表現を抽出することの動機や理由も退かれて 世界がま…

現実

やはりつながれていること - emmaus.hatenablog.jpはこの現実においてしかあり得ないのだ それもその水の流れの勢いも速さもボクらを超越した世界が何よりボクら自身の意識のもとに立ち現れるということにおいてこそ意味をもつ たとえそれが仮想というものか…

つながれていること

しかし だからこそ確かにボクらが呼ぶのではなく〈鋭さそのもの〉-あなた-が呼ぶのだということをも了解した 何故ならそれはボクらの意識が新たになるというよりも ボクらのもつもの?!を越えて その情景が新たに立ち現れたと言ったほうが適切であったから…

立ち現れる

風に靡く草がほどなくして静まり返った時こそその印象を日ごと新たにして まさに感覚質というべきものでしかないものとして 意識に立ち現れてきた それを機会にしばらくボクらは言葉を失った秋暑 - Emmaus’ だがある日川の下に下りていったら急峻な流れに逢…

秋暑

草 秋暑き風の谷間に墨を擦る 風というよりも台風であり嵐だった もう一週間前のことだったろうか そんなふうに凪いだ夕方に静まり返った今にこそ風の勢いとなびく草そのものをよりリアルに思えても来るもの不思議なもんだ ベツバナ(別の話)だが いつもヘ…