Emmausブログ

人は見ね/人こそ知らね/ありなしの/われは匂ひぞ/風のもて来し

2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

河井寛次郎

二ヶ月前から仕事で難題が重なっていた。荒んだ重い気持ちで、ものづくりの仕事に疲れくたびれ果て、やることなすことが次々と裏目になっていた。 「いのちの窓」河井寛次郎著。人間国宝や文化勲章などに推挙されるが応ぜず、自らの世界を切り拓き、陶芸の枠…

茨木のり子

茨木のり子が一人ひっそり亡くなられた。 かつて生意気で、無知で甘えきったばかものの俺に、鋭く衝きつけられた切り出しナイフのような優しい豊かな言葉たち。「なにするんだぃ」と俺。だが喉元に丁寧に当てられて身を仰け反った17歳の夏。「おい若僧、本…

幸いと喜び

幸いと喜びは同じところにあるようでそうではない。 戸外の明るさにさそわれて久しぶり長めのジョグ(走り)に出かけた。林の下草は緑も斑だが沿道に続いる。思わぬことに途中で小川の河床に一羽のコサギ*1がいるのに出くわした。コサギが群れから抜け出たと…

心を回(かえ)す

四旬節に入った。昼間所属の教会でのミサに与り灰をいただいた。雨にもかかわらず参会者でぎっしりの聖堂。山本神父様の司式だった。ずいぶんお元気になられました。自らの「怠り」を憚ることなくみんなの前でお話しになられた。「つい話てしまいました」と…