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“だれ一人自分のためにだけ生きている人はいない”

白菜ロース鍋

鍋の季節だ。陶芸ではない。鍋を囲むというと湯気立つ鍋料理のこと。我が国では「鍋」だけで通じるからおそれいる。言葉を省略するのが日本語といえど、これには外国の友達は目を白黒する。フライパンの季節というのはない。それほどわれわれの食生活に鍋(料理)が浸透ているわけだ。しょっつる鍋もあれば石狩鍋もある。鍋料理はどうも古くは囲炉裏での調理からの発展系ではないだろうか。ぼくのいなかは九州だから竃での調理だから鍋料理のはじまりは単なる想像でしかないが。ともかくいろんな鍋料理がある。

で本題の、「白菜ロース鍋」をご存知だろうか。
この鍋が我が家に登場したのはさほど古くはない八年前のこと。吉本隆明さんの最後の自筆連載の食のエッセイ*1で知って試してみたらとても美味かったのが最初だった。

あっち(吉本さんち)のやりかたをこっちなりにアレンジしてやっている。吉本さんちの鍋は平鍋だけど、こっちは土鍋。あっちは白菜と豚肉を重ねるし、うちでは今はしゃぶしゃぶ風だったり湯豆腐風とかにしている。決して煮詰めないようにしたい。

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白菜ロース鍋


まずわかったのは、白菜の野菜本来の甘みを味合えること。それに豚ロースが白菜と相性がいいこと。シンプルでたべ飽きしないこと。
つけ汁や薬味は自由でいろいろ。ポン酢もいい。紅葉おろしもやってみたがなかなか良い。やはり吉本さんちのように、おろし玉ねぎがお薦めではないか。

料理の名は「豚ロース鍋」がほんとうだが、我が家では、「白菜ロース鍋」で通っている。今宵もそれをいただきおいしかった。残りは明日朝雑炊にする。

この世には、まだまだ僕の知らない美味しい鍋(料理)がきっとあるに違いない。さて、次はどんな鍋料理に出会うことだろう。

*1:その後、単行本がでた。吉本さんの長女のハルノ宵子さんの文章の書き下ろしが挟まれている。なかなかいい。

”食”を巡る物語は、そのまま”家族”の物語だ。ヒマさえあれば、ぶらぶら歩きの好きな私だが、、、、、。