Emmausブログ

人は見ね/人こそ知らね/ありなしの/われは匂ひぞ/風のもて来し

白菜ロース鍋

鍋の季節だ。陶芸ではない。鍋を囲むというと湯気立つ鍋料理のこと。我が国では「鍋」だけで通じるからおそれいる。言葉を省略するのが日本語といえど、これには外国の友達は目を白黒する。フライパンの季節というのはない。それほどわれわれの食生活に鍋(料理)が浸透ているわけだ。しょっつる鍋もあれば石狩鍋もある。鍋料理はどうも古くは囲炉裏での調理からの発展系ではないだろうか。ぼくのいなかは九州だから竃での調理だから鍋料理のはじまりは単なる想像でしかないが。ともかくいろんな鍋料理がある。

で本題の、「白菜ロース鍋」をご存知だろうか。
この鍋が我が家に登場したのはさほど古くはない八年前のこと。吉本隆明さんの最後の自筆連載の食のエッセイ*1で知って試してみたらとても美味かったのが最初だった。

*1:その後、単行本がでた。吉本さんの長女のハルノ宵子さんの文章の書き下ろしが挟まれている。なかなかいい。

”食”を巡る物語は、そのまま”家族”の物語だ。ヒマさえあれば、ぶらぶら歩きの好きな私だが、、、、、。

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