学びほぐす
elmikaminoさんブログから
鶴見俊輔さんは、対談の後考えたことを綴ったコラムの中で徳永進さんのことを次のように評している。
徳永は臨床の場にいることによって、「アンラーン」した医者である。アンラーンの必要性はもっと考えてよい。
アンラーン(unleran)」とは、鶴見俊輔さんが若い頃、ニューヨークで会ったヘレン・ケラーからまなんだビジョンだった。
戦前、私はニューヨークでヘレン・ケラーに会った。私が大学生であることを知ると、
私は大学でたくさんのことをまなんだが、そのあとたくさん、まなびほぐさなければならなかった
といった。まなび(ラーン)、後にまなびほぐす(アンラーン)。「アンラーン」ということばは初めて聞いたが、意味は分かった。型通りにセーターを編み、ほどいて元の毛糸に戻して自分の体に合わせて編みなおすという情景が想像された。
学び(learn)をほぐす(un)、学びほぐす(unlearn)ことの重要性は何度強調しても、強調しすぎることはないだろう。
ホスピスケア
年間におよそ百人の死に立ち会い続けいるホスピスケアの地域医療に人生をかけた徳永進さんという方が鳥取にいらっしゃる。
http://homepage3.nifty.com/nonohana/
ボクも今度ある縁で近隣のホスピスケアに訪問する予定なので予備的に資料集めをしていた。
旧聞だが・・・徳永さんと鶴見俊輔さんの対談「鶴見俊輔さんと語る 生き死に 学びほぐす」を読み直していた。
それでネットで探したら、この前知った三上さんのブログに行き着いた。
unlearn(学びほぐす) - 記憶の彼方へ id:elmikaminoさんは述べている。
徳永進さんの言葉には、現場での矛盾に満ちたコミュニケーションからアンラーンし続けている者の限りなく低い視線と澄んだ耳が感じられる。