学びほぐす
elmikaminoさんブログから
鶴見俊輔さんは、対談の後考えたことを綴ったコラムの中で徳永進さんのことを次のように評している。
徳永は臨床の場にいることによって、「アンラーン」した医者である。アンラーンの必要性はもっと考えてよい。
アンラーン(unleran)」とは、鶴見俊輔さんが若い頃、ニューヨークで会ったヘレン・ケラーからまなんだビジョンだった。
戦前、私はニューヨークでヘレン・ケラーに会った。私が大学生であることを知ると、
私は大学でたくさんのことをまなんだが、そのあとたくさん、まなびほぐさなければならなかった
といった。まなび(ラーン)、後にまなびほぐす(アンラーン)。「アンラーン」ということばは初めて聞いたが、意味は分かった。型通りにセーターを編み、ほどいて元の毛糸に戻して自分の体に合わせて編みなおすという情景が想像された。
学び(learn)をほぐす(un)、学びほぐす(unlearn)ことの重要性は何度強調しても、強調しすぎることはないだろう。