ハルさんが遺したもの
ハルさんが遠くに旅だって二年。よくハルさんのことを思い出す。目が不自由で寝たっきりだったが、いつも変わらぬハルさんの和やかさ。ハルさんは多くを語らない方だった。何を話したとか何を伝えたということより、表すことのできない、大きな素晴らしさを遺して行ってしまった。
何か大きなもの受け入れた人は、自分にではなく、人に対して何か大きなものを遺すものだと感じてならない。
そうであるならば、それは自分のことに拘らない自分をこえたもの。測れる言葉ではない、目には映らない大きさであるにちがいない。
伝えること、述べることと
測る事の出来ない大きさ静けさを遺されたのだ。
ここで終わりではなく、ここからも続くハルさんとの応答。