Emmausブログ

人は見ね/人こそ知らね/ありなしの/われは匂ひぞ/風のもて来し

2007-01-01から1年間の記事一覧

遠くになって近くに感じること

仕事が終わって川岸をジョグしていたら月が出ていた。どういう訳だか、メルデセス・ソーサの歌「トゥクマンの月」を思い出した。この状景とは全然関係ないけどこんなことってたまにある?ソーサを聴いていた昔の自分から遠くなった今。だが遠くになって「何…

<わたしたちということ>を得て

川岸のあるところだけに木が茂っているのだ。 それはわたしの欠如からの享受であるのかと問うてみる。それはわたしの豊かさからの贈与(分け合うもの)であるのかと問うてみる。それはわたしの他者とおなじくあることの受容であるのかと問う。 つまりそれに…

きめて、始めてわかったこと

思うところあって、30余年やって来たデザインの仕事をたたんで、第二の仕事としてこの歳(五十七歳)にして新たな分野の職種、終末医療の現場で働き始めた。引っ越しをしたというのもそれが背景だった。今までに会社勤めの経験はいくつかあるが、長く自営だ…

音を楽しむ、そして休みます

湧き上がる音たち 湧きあがってくる音。いっぱいの語りかけがあって楽しみがあって、心が温かくなる。ピアノ奏法―音楽を表現する喜び作者: 井上直幸出版社/メーカー: 春秋社発売日: 1998/11/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ …

プラタナス

木を見るのはいい。それだけで気持ちが優しく大きく強くなる。(新宿御苑・千駄ヶ谷門) ↓プラタナスのある処。map:x139.7090y35.6829:map:h200 http://map.hatena.ne.jp/Emmaus/?x=139.7088325023651&y=35.68287328710354&z=-1&type=hybrid http://map.hatena…

あるがままの音が響く・グスタフ・レオンハルト演奏会

昨年はレオンハルトの体調が悪く演奏会は中止だった。だから待ちに待っていた。来年で80歳。ライプツィヒ・バッハ音楽祭2007(5) - バッハを歩く・バッハと歩く ボクが彼を知ったのは、ハルモニア・ムンディ(http://www.bmgjapan.com/dhm/)のレーベル…

認知と理解と想像・・・つまり使い易さだよ。

あるいは他者に向うこと 以前からのマックのアイコンはシンプルであきなかったhttp://www.kare.com/index.html。今も古いマックは現役だ。いつも新鮮、使える迄きっとこれからもそうだろう。 それはそうと・・・それ(アイコン=オブジェクト)が今ユーザー…

入間川・2007梅雨

空梅雨のなめりの川面に魚影あり

塩一トンの読書・須賀敦子

塩一トンの読書作者: 須賀敦子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2003/04メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 19回この商品を含むブログ (22件) を見る きっちり足に合った靴さえあれば、じぶんはどこまでも歩いてけるはずだ。そう心のどこかで思いつづ…

在ることの意味・乃至は自分について

この葉があるということ。でそこにボクが居る。「なんとなくあることがわかっている」という眠りから「あることの意味」が目覚める。つまり存在の意味。 ボクが先ず居てその後に葉を見るよりも、何よりも云えるのは・・・。葉を見ることは、ボクと葉との「状…

http://riverward.com/movie/BUENA_VISTA_SOCIAL_CLUB-3.m4v

2007夏

吾と在る超えて不在の夏木立戦争の傷痕隠す夏がくる鈴懸けの大樹が覆うこの戦後 先月の5月23日の写真。新宿御苑に行った。プラタナスの大木が印象的だったので、帰り間際出口で係りの者にその樹の歴史を訊いた。昭和20年の東京大空襲で御苑はほとんど焼失し…

殯の森

グーグルのヴィデオに「殯の森」がアップロードされている。 http://video.google.com/videoplay?docid=-1947858396843033753&q=kawase+naomi&hl=enバックに流れる音楽は「萌の朱雀」の時と同じ茂野雅道が担当している。音楽は河瀬映画の重要なエレメントだ…

殯の森・河瀬直美

観客を子供扱いしない映画監督 ! 監督+脚本+プロデュース:河瀬直美/撮影:中野英世/音楽:茂野雅道/美術:磯見俊裕河瀬直美の殯の森(もがりのもり)がカンヌ国際映画祭グランプリ受賞。コンペティション部門に正式ノミネートされていたが、どうなる…

郭公

そろそろ郭公の啼く季節ではないか。六月頃までその声は聴くことが出来る。http://d.hatena.ne.jp/Emmaus/searchdiary?word=%b3%d4%b8%f8

2007晩春2

葉も育ち雨降る午後の荻若葉猫の子が鍵盤を駆けるモデラート白藤や揺れてかの花うすみどり五月夜にわが足裏を眺めたり蠅留まるわれ支えし我が脛に

永瀬清子・あけがたにくる人よ

永瀬清子という詩人をご存じだろうか。岡山の在の詩人だった。「トゲありてこそ汝はバラ」という言葉を残された。かつて宮沢賢治追悼会に出席した中で「雨ニモマケズ」の最終稿の発見にも立合われたという逸話があった方。書けぬ時を耐えて御年81歳の時の198…

定義・経験・思想

定義とは何んだ?・・・Aというものがあって・・・Aの定義とは、様々な条件の中でAが他との関係においてAの様々な特徴からもっともAの本質と思われるものを導き出して証明するだろう。で・・・惑星という定義はどうだろうか。それは以下の三つのことで定義さ…

目覚める

考えてもいた、思ってもいたがぼんやりしていたかも知れない。奇妙にも眠りから目覚めて後にしか自分がぼんやりだったということは分からない。目覚める=気づく回路。単に考えたり思ったりする以上に。やはり考察するんだよ。つまり注意深く判断を巡らし不…

2007晩春1

五月の風着信一つと蕎麦一枚木の芽和え今の今に香り走し蔦若葉黒き塀に硬からず 蝶去るや葉とぢて眠るうまごやし 久女白き花二人静が夜明け待つ 満佐子

自立とは何か

わたしがあなたについて語れることで、よりよいことは何であるのか。それはある豊かさによって、沈黙することだ・・・とある人は云った。そうして・・・わたしのことを、わたしは何故今もあなたに向かってこのように告白しようとするのか。わたしにとってあ…

見知らぬ方が立っている

あなたたちの中に見知らぬ人が一人立っている。 ヨハネによる福音書1:26 バルバロ訳 その方は私に見えぬことを見えるかたちにして示して下さる。

福祉・自己と他者

今年二月にターミナルケアの施設を訪問する機会を得たのだが・・・以来関心が継続して、この度時間を作ることが出来たので福祉関連の講習を受けている。自分をよりよくケア(肯定)しないで他の人もケアできないという人生の基本を痛感。同情(sympathy)より…

木綿以前の事 柳田國男

柳田國男、大正十三年の発表のもの。木綿以前の事 (1955年) (角川文庫):角川書店 木綿以前の事 (岩波文庫):岩波文庫 木綿と瀬戸物への我々の内なる記憶。季節はもうすぐ五月。 洗い晒しの白の綿のワイシャツ。・・・。薫風。木綿のシャツの風合いが快い季…

2007春4・力を抜く

川の流れが一度せき止められた後、川の際の方から水は勢ひを増して同じ間隔で動きを上下に繰り返して、その力は次第に川面の辺り一面に緩やかに文を拡げている。自然にリズムがあるやふに、詩や歌の韻にも転がる響きがある。さて、言葉に意味を求めずとも趣…

ジョーン・ブリヤンの色

描くことに新しさはいらない ホルペインのケーキカラーの滲みは悪くない 生めかしい風も描きませう事件(こと)は誰も分からぬ処で起こるのではない しかし誰も分からずに起きないと言えるだろうか注文を云い寄る店員に催促され たのんじまったコーラ スモーク…

経験・記憶

あの時のコサギだろうか。以前の写真→http://d.hatena.ne.jp/Emmaus/20060306/p1 やや形が多きい。 時は。既に一年が経っていた。 場所は。イタリアでもフランスでも中国でもベトナムでもない。やはり日本->東京->小平。あの場所x=139.4&y=35.7。同じところ…

復活徹夜祭

カトリック教会では、キリストの復活前日土曜日の日没以後から、復活徹夜祭が行われます。祝福された大きな復活のローソクに火を灯してはじまります。そんなわけで復活徹夜祭行ってきました。光の祭儀 闇に火を祝福し新しい火で復活の蝋燭が灯された。キャン…

2007春3

母着付け子らはポケモン春の朝 春大路ピカピカの若造がちらりほらり 句るしめよ来るし春また楽しい 春大路歩幅広き若造は行く 入学日着付け裾に猫じゃれる