Emmausブログ

人は見ね/人こそ知らね/ありなしの/われは匂ひぞ/風のもて来し

2006-01-01から1年間の記事一覧

「坐」にいってきます

リーゼンフーバー師の秋の接心が11/1から11/5まで秋川で行われている。フルでいきたいが一日だけ時間がとれたので坐ってきます。ただ坐る・・・だけ。息を吐いて 吸って 吐いて・・・それだけ。それでは・・・。

2006秋-4

セーターを手元に持つも夜のミササフランや街で見かけた有名人隙間なき熟れし葡萄の組み格子

秋の朝にこそ夕ぐれ

からだはふしぎである。「秋は夕暮れ」とはよく言ったものだが、しかし体が冷え切っていると朝日を見ても「夕暮れ」を呼び起こすことがある。西行に「心なき身にもあはれは知られけり鴫立澤の秋の夕ぐれ」という歌がある。「あはれ」と云うにも、西行が出家…

似ている声

朝ご飯を食べて居ると、お勝手の奥からトントントンという包丁の音とともに「ねえ、庭にホトトギスが咲いてるから・・・」と家人の声がした。だがその声が嫁いだはずの娘の声に余りにもそっくりなんで驚いて覗いてみたら、やはり当然女房だった。 何も言わず…

子規・振幅と気魄

六月の頃からポツリポツリと行きつ戻りつ、子規の「筆まかせ抄」を読始めて、彼の死の前年から表わされた「墨汁一滴*1」「仰臥漫録」にどうやらこの十月に辿り着た。http://d.hatena.ne.jp/Emmaus/20060620/1150848862その当時、彼はすでに左右の肺は大半が空洞…

垂直性について・小林秀雄

先だって、小林秀雄の昭和14年頃の書評などをペラペラ捲っていたら、いわゆる「垂直性」について書いてある箇所があった。 小林は大学時代にジャック・リヴィエルに傾倒して、その自分の学生時代を回顧しながら ジャック・リヴィエルのものを沈讀してゐた一時…

信仰の直截さについて

断食についての問答(マタイ 9:14) 人はある理という秩序に確かに促されている。だが信仰の直截さという後ろ盾があってこそ、その行いは更に現実に適うものとなる。この直截は「形あるものを超える」ものに支えられている。あのパンをいただく「日毎」とは…

魂が見出す

魂が私を見出すことについてのメモ。魂が私を見出すことは出来ないと思える自己理解。そしてあるいは、私のおぼろげな上に対する(神)理解。上よりの救いは明らかだというのに・・・。未だ明けぬ朝に、意識が穏やかに目覚める。先ず触れる。微かにある祈り…

方法としての直観

絵は語る (13) 夏秋草図屏風-酒井抱一筆 追憶の銀色-作者: 玉虫敏子出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1994/01メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見るこちらから色を限定するのではなく、持続する色そのものに囲まれた中で色を見出…

色を尽くす

日本の色 (コロナ・ブックス)作者: 谷川渥,狩野博幸,白石かずこ出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2006/09/26メディア: 大型本 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る「かさねの色目」が興味深い。やはり、日本の伝統色は絹染めにおいてこそ特色が表…

ある情景

先ずボクが何かに対して感じて、次にそれに思いを巡らし言葉に準える。そういうこともあるかも知れないけど、そうではなく。ボクの思いに見合う出来合いの言葉というある衣を着せる。それも然りだけど、そうではなく。かといってピュアーでオーダーメイドの…

はてな・ブックマーク

今まで殆ど顧みなかった「はてな・ブックマーク」。自分のエントリーも含め大事なものマークしないと記事が埋もれてしまう。で気がついてのが、はてなの新たな機能「ブックマークカウンター」。 今日自己マークしたので計「12」となっている。シラなんだ。マ…

死に縁取られた生

生と死 厳密には生者と死者について生が死に縁取られているなら、また死も生に縁取られていると云っていいのではないか。輪廻だったろ循環ということではなく。生命というものの現実実体とまた人間の意志の関わりにおいて。実はここのところkarposさんのブロ…

2006秋-3

風鈴の下りて軒には唐辛子友来たり無言の内に柚味噌焼くミサ終えて月下の街に足早む

十字架への洞察・鈴木大拙

鈴木大拙の「キリスト教と仏教」で印象的だった箇所を引用。 復活ということがないと、十字架は全く無意味である。しかし、復活したものは昇天してしまうけれども、大地の土壌は依然として十字架に固執し続ける。ところが、さとりの場合はそれとは異なり、さ…

横たえるキリスト

忘れない内に書いておこう。何時だったか・・・エックハルトの関連で 鈴木大拙師の本を読んでいたら、キリストの十字架像と仏陀の涅槃像との象徴的な違いを指摘している所に目が留まった。話は約めるがこうである。大拙師曰く・・・ 垂直性は行動・好戦性・…

いかに聞く

顕わるるためならで 隠るるものなく 明らかにせらるるためならで 秘めらるるものなし ルカ8:17 いかに聞くべきや。隠るるものを。秘めらるるものを。 測る秤で私をも量られる。いかに聞くべきや。まして顕わるるものを。明らかにせらるるものを。

赦されることの少ない者

知識は人を高ぶらせ思い上がらせるのだろうか?だが愛は人を造り上げると云う(1コリ8)。 だから、言っておく。この人が多くの罪を赦されたことは、わたしに示した愛の大きさで分かる。赦されることの少ない者は、愛することも少ない。ルカ7 言葉が比喩を構…

2006秋-2

木の実らも時の面に弾けをり黒き土雨後に新芽の彼岸花長夜にも眠れず膝に光り射す

2006秋

雨上がり秋空駆けゆくモノレールやふやくに長雨上がりて彼岸花

日常の内的な気づき・ボクの祈りのアクセント

昨年の今頃は活動系のS修道会の練成院に伺ったが、昨日は観想系のC修道会を訪問する機会に恵まれた。九時課の祈りにボクら皆も与れたのは貴重だったし、またその後、院長との一時間以上の談話で質問が出来たのも有意義だった。 内的な和解と平和 ところで・…

おもろさうし・琉球古謡

はっきりしない天気。そろそろ夏も終わり秋の気配の日。沖縄の友人から当地の野菜が送れてきた。まだまだ暑いそうだ。蒼い青い大海原に星の音さえ聞こえる南の島。古のうたびとのことを想ってみた。 ゑけ*1 上がる三日月 ゑけ 神ぎや金真弓 ゑけ 上がる赤星…

はてなって腹太!

http://hatena.g.hatena.ne.jp/hatenafotolife/20060907#1157615736 Fotolifeの容量が拡張になった! 本日、はてなフォトライフをアップデートし、保存できるファイル容量を拡張いたしました。それぞれのコースにおける容量の対応は以下のように変更になりま…

ぬか床の按排

世に「夏目家(夏目漱石)伝来のぬか床」ってのがあるらしい。他人の家のぬか床はさておき、実は我が家のぬか床が傷んでしまって、困っていた。長年楽しんでる者には、いやはやかなりショックの非常事態だった。昨日あたりにやっと元通りに回復してほっとし…

AL DESPERTAR 目覚めの時

Al Despertarアーティスト: Mercedes Sosa出版社/メーカー: Universal Int'l発売日: 1998/12/01メディア: CDこの商品を含むブログ (1件) を見るはい勇気貰いました。そう云えば、アリエル・ラミレスがミサ曲にフォルクローレ風に作った「ミサ・クリオージャ…